ミサニャンこと版画家の積山ミサです!
美術大学はいろんな学部があるけれど
おおざっぱに
デザイン系学生と
絵画系学生について語ってみたいと思いますニャンよ~(=^・^=)☆
デザイン系学生の場合
「版画実習Ⅰ・Ⅱ」と「版画演習」という授業にかかわっれtましたが
「版画演習」では2・3年生のすべての学生が対象の選択授業だったため
デザイン科の学生が多く受講していました。
ある日、まじめなデザイン学科の学生に相談されました。
「将来は、デザイナーになりたいのですが…」
デザインにもいろいろ種類があり、分野があるのですが
その学生は、商業デザインがやりたいとのこと!
でも、どんなデザイナーになりたいかは、それは本人の人生ですので
本人しか答えを持っていないのです。
商業デザインにおいては
「尾道」は良いところなのですが、(文学と観光の街ですね!)
地域的にとてものんびりとした田舎ですので
ほんの1例ですが
「地方からデザインを考える町おこし的な路線」とかを考えないと
ムツカシイのかな~☆
そして、私自身の見解ですが
デザイナーになりたい人は一度は若いうちに都会の空気を吸わないと
地方の良いところも見えてこないハズ☆
たとえ、素晴らしいデザインをしたとしてもやはり
商業的に仕事がコンスタントに回る環境にいないと(=都会)
生活するために必要な報酬が発生しません。
要するに、
企業や会社が多く集まる都会でないとデザインの仕事はもらえない!
私が学生と関わっていたのは10~20年前の話ですので、
今ではネット環境が以前よりかはかなり整備されましたので、
現在は田舎で起業しても
やり方次第ではWebサイトなどを利用して
優秀なデザイナーさんですと
地方に在住していてもお仕事を取ってこれるようになったと思います!
今後、ネット環境の発展でたいへん希望が持てますね~!
特にアートにおいては
仕事の選択=生き方
だな~と、つくづく思います。
油絵系学生の場合
油絵・日本画などの、平面系の学生は…
平面系といっている時点で、私が古い教育に携わっていたなぁ~と時代を感じます!
いまは、現代アートとして概念がすでに平面ですらないかも…
平面作品だとしても「額」にすら入っていないことが多いしね~( ゚Д゚)☆
はい、もう自由にやってください~!
本人が就職したい会社がないかぎり、
自営業で、絵描きや絵画教室の先生とかになるか
大学に残って研究を続けるとか
中学校か高校の美術の教員になるとか
それくらいしか道がありませんね…( ´∀` )えっ~☆
美術大学の油絵専攻を選んでしまうと、
卒業時にちゃんと就職しない限り、進路の幅が非常に狭いと思う。
とてもクリエイティブなことが出来る才能溢れる人は別ですが…
べつに「就職」とかもしなくても生きていきやすい世界ではあります!
だいたい、油絵科は卒業後もアルバイトをしながら
自分探しのようなことをする学生が定番ですね~♪
美術大学でも
日本画科の教室はまだ面倒見の良いほうで、
日展やら、院展やら、会派などで絵描きを引き受けるシステムが
しっかり機能しているので入選を目標としてたりもします。
(そこに所属するかどうかは別として…システムとしての受け皿です!)
油絵科の教室は、日展やら美術団体の会派はありますが
今の若い人は、自分が所属したいとも思ってないのではないかな?
大学の先生方による先輩作家の「ご推薦」とかがないと
いきなりは所属しにくいんじゃないかというのが現実です。
「そんなのは私には必要ないゼ!☆」
といった反体制的な気概も持ち合わせてないと
なかなか絵描きで食べていくまで「成功」?していくのも
至難の業…なのかなぁ~☆
(難しいことではありません、
美術団体に所属しなくても普通に画家になれますよ!)
参考までに…
ちなみにミサニャンは会派に所属しています!(∀`*ゞ)テヘッ♡
「日洋会」という油画の日展系の会派と
(20代まで~そのむかし会員までは行きました)
「日本版画会」という版画の会派(現在まで所属・今は会員&審査員)
油絵と版画と、二つも所属していました!
今は、版画の「日本版画会」のみに絞って活動しています。
美術団体展の会派のお話も面白いことが盛りだくさんで~す!
また、自分の「会派」に対する考えをnoteで書けたらよいな~♡
なかなか楽しみが広がりますね~!
今では、会派に所属しなくても作品発表の場はたくさんあるしね~
まあ、会派自体が非常に日本的なシステムです。
だいたい授業自体も自由です~
「油絵科では、本当に授業で何も教えてもらえない(# ゚Д゚)」という話は
学生からよく聞きます。
まあ、自分の世界の画面構築なのでそうだろうな~ とは思いますが♪
大学の先生の場合?
尾道大学では、美術学科の学生は4年生になるまでは
学生の「個展開催禁止」という暗黙のルールがあった…
しかも、ゼミ担当教授の許可制
(教授の権威のお墨付きはもらえますが…果たしてそれが良いのかは疑問)
と知って、びっくりしたことがあります!
「学生を大事に育てる!」という建前の理由は聞きましたが
もはや、そのルールが良いのだか悪いのだか判断が付きません。
私がもし尾道大学の学生だったら、自分のやり方では絵描きになれなかった
だろうなぁ~ということはわかります!
個展禁止なのですから‼
日本の大学の美術教育は本当にそれでよいのか?
という疑問は教職時代からもよくありました!
結論としては、そのルールを飛び出すくらいの
「絵を続けたい!」 「個展をしたい!」
といった強い気持ちがないとダメということだと思います。
絵を描いて、個展で発表して、作品が売れないと
画家にはなれないと思いませんか?
とても単純なことなのです。
みなさんも、そう思いませんか?
「作品を見てもらえるだけで十分で、絵が売れなくてもよい!」
と高尚な画家は、大学の教授陣だけがそういうことを仰います。
彼らは大学のお給料をもらって生活していけるので、
必ずしも絵が売れる必要性がないのです(=^・^=)☆
まあこれが、
給料をもらって絵が描けるというのが大学に就職するメリットでもありますが
日本では有名美術大学を頂点とした配置のシステムがあって
「大学の先生になる」ための仕組みが強固です。
私は例外で大学で実習助手を務めましたがとてもレアなケースだと思います!
(私の版画の実力が勝りましたね~!(∀`*ゞ)テヘッ♡)
でも、大学教授たちが全部が駄目なのではなくて
指導もして、個展で作品発表もして、ちゃんと絵描きとして成り立っている
教授もいます。
そういう方は、発表される絵の内容も良いし
とても尊敬できる人が多いのです!
いろんな先生がいて、いろんな絵描きがいるからね~♪
多様性があるということは、とても良いことだと思います!
ミサニャンも本物の画家を目指して、日々がんばるニャンよ~♪