ミサニャンこと版画家の積山ミサです!
だんだんと本気出して専門分野である、版画のことについて語ります💗
今までのは、Blogの書き方がいまいちわからなかったので
助走でした!( ゚Д゚)エッソウナノ?
本領発揮しますよ~⭐
今回は、木版編についてです☆
版画は基本の版種が4種類!
版種は4種類なんです、もう決まってる~約束事。
凹版・凸版・平版・孔版、がすべて!
デジタル版画とか、最近の新しい技法については
新しい項目で多少分類しづらいので例外となりますが
やはり基本は4種類でおさまるのです!
これは…
・凹版(おうはん)→銅版画
・凸版(とっぱん)→木版画
・平版(へいはん)→リトグラフ
・孔版(こうはん)→シルクスクリーン
となります。
凸版(とっぱん)は木版画です!
凸版の代表的な版は、木版画です。
消しゴム版画や、紙版画も、リノカットも、凸版ですね。
要するに、凸の出っ張っている一番上の部分にインクをのせて刷ります。
木版画の代表格☆浮世絵
日本では、木版画といえ浮世絵が有名です!
浮世絵は奥が深すぎて、ちょっとやそっとでは語れません☆
浮世絵は厳密にいうと、木版画だけに限定しますと「錦絵」となります。
それは、「浮世絵」という呼び方は
肉筆画(絵画とかの絵)も含まれるからです。
「浮世の絵」=現代の絵、この世の中の絵 という意味になります。
(江戸時代では)今でいう、現代アートと同義語なのです!
だいたい、江戸時代に入ってから錦絵が流行しますが、
それ以前の木版画は、
仏教のお札(仏像の絵が描いてあるお守り?)だったり、
お経の文字だけだったりします。
「百万塔陀羅尼」(ひゃくまんとうだらに)
侮れないのは、日本最古の木版画の印刷物です。
「百万塔陀羅尼」(ひゃくまんとうだらに)という奈良時代に制作された、100万基の木製小塔に、お経を納めたものがあります。
陀羅尼とは、お経のことです。木版でそのお経を刷って大量生産しました。
幅5.5cm、長さ25cm~57cmの和紙に、『無垢浄光大陀羅経』というお経を刷ってあるのですが、本気で百万個作ろうとしたみたいで、法隆寺などに一番数多く残されているようです。
長らく日本最古で、世界最古の物でしたが、
私が若いころに中国の「敦厚」で遺跡発掘が行われていて、木版画が出出したというニュースは聞いていました。
でもまだ、調査段階だったようで、
版画の教科書には長らく日本最古=世界最古の木版画で
町田版画美術館でその巻物のレプリカも販売されていました~!
(*今でもあると思います、日本国内最古の印刷物なのは確かなので!)
念のために、Wikipadiaでググってみたら…
やはり、いつの間にか木版画の歴史が変わってた~!
歴史って日々変化する☆( ゚Д゚)ソウダネ~☆
1966年、現在の慶州市にある仏国寺三層石塔に納められた、木版摺の『無垢浄光大陀羅経』が発掘され、国宝 126号に指定された。
料紙は新羅製で、則天文字を使用していることから、8世紀前半の制作と思われる。
これにより、「百万塔陀羅尼」は、世界最古の印刷物とは言えなくなった。
「Wikipadia 百万塔陀羅尼」より引用
中国の重慶で世界最古の印刷物(木版の経典)が出土
今までは、
日本の「百万塔陀羅尼」が世界最古の印刷物として認定されていましたが、この発掘により中国の重慶に世界最古の木版画があることに変わりました。
これ、面白いのは国は違えど、
刷られたものは、同じ内容のお経だということ!
新羅製の紙ということが分かっていますが、
やはり、中国→韓国→日本のルートで、和紙の製造方法も大陸から伝わってきたのかな~と、
大昔に学生の時に歴史の教科書で習ったのをうっすらと思い出しました☆
シルクロードで、仏教の伝播と共に、製紙の方法や木版も伝わったのかなと想像すると、ロマンがありますね。
やはり日本には新羅経由で文化が伝わったのが、木版画だけを通しても分かります!
やはり、木版画は奥が深すぎて、いっぺんでは語りきれない!
今日は、木版画の歴史のロマンについて語り、
いきなり脱線してるって感じですが、
私、町田版画美術館で「百万塔陀羅尼」の本物の展示見るのすごい好きなんです♡
中国の重慶市の博物館で所蔵されたのかな?
情報がなく、公開もされていない感じですが、
もし、拝見できるのであれば、
世界最古の木版画の印刷物を実際に確かめてみたいです。
今は、コロナの影響で中国に行けないのが非常に残念です…☆